人間に存在価値はあるのか?
人生に意味はあるのか?
吉田 その延長線で考えると、健やかな肉体は自然環境が豊かでなくては存在できないわけだから、自分の体をいたわることと環境をいたわることは同じと考えることもできますね。ところで光田さんはどんなきっかけでケイシーを知ったのですか?
光田 私が初めてケイシーに触れたのは大学2年の20歳の時です。父親がガチガチの唯物論者ということもあって、高校生のころから「人間に存在価値はあるのか」「人生に意味があるのか」といったことをずっと考え、悩んでいたんですね。それで実存哲学の本を片っ端から読んだのですが、哲学では自分の生きる意味や価値を見出すことはできなかった。
朝、目覚めるたびに、生きて目覚めたことに落胆し、遺書を家の屋根裏に置き、いつでも自殺できる態勢にしていました。
仏典や聖書も読みましたが、時代が古くて書いてあることにも信憑性が感じられず、私にとっては生きる指針にはなりませんでした。
私は理系なので具体的なデータがないと信じないタイプですが、逆に証拠が示されれば、受け入れるんですね。エドガー・ケイシーのことが書かれた『転生の秘密』(たま出版)
という本には、いろんな証拠が示されていて、たくさんの人の前世などの具体例を通して、人生の目的が明確に記されていた。
それからケイシー研究に没頭。大学を終了した後、いったん政府の研究機関に勤めたんですが、どうしてもケイシー研究を続けたくて28歳のときにそこを辞めて、日本エドガー
・ケイシーセンターを発足し、たま出版からケイシーの翻訳書を出すなどして、この28年間ケイシー一筋でやってきました。 |
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もっともよく知られているケイシー療法の一つがひまし油湿布。薬草について書かれた古い文献ではひまし油は「キリストの御手」と記されている。腹部へのひまし油湿布は、肝臓や消化器官の働きを高めたり、免疫作用を高めることが証明されており、毒素や老廃物の排泄をうながし、体内浄化を助ける。そのほか、腸内洗浄(コロニクス)や首出しスチームサウナなども代表的なケイシー療法。
自宅でできる温熱パットがついたひまし油セット。
ハーブティも定番の一つ。写真はローズヒップ。 |
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